2011年9月14日水曜日

ブレストのルール


先日、米山さんと仲間と松阪市某所にてブレストをしました。
テーマは「予想を超える○○」。

今回は、ブレインストーミングの研修という要素も若干含みますので、まず池山からブレストのルールを説明させてもらいました。









今回使ったのは、アメリカのデザイン会社「IDEO」で用いられているブレストのルール7つを紹介しました。
ご興味があるかたは、こちらをどうぞ。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法 トム・ケリー http://www.amazon.co.jp/dp/415208426X/ref=cm_sw_r_tw_dp_qNhCob0XVSYCV

ルールは以下です。
順番はごちゃごちゃになってるかもしれません。
(1)判断遅延
 これは、今は判断はせずにまずアイディアを出す時間にすることを、みんなで共通に認識しよう、というものです。
 どうしても「無理」「費用がかかる」「前例がない」などと、出たアイディアに対して、ブレストの場で判断をしてしまいがちです。今はアイディアを出す時間、批判、判断は後ほど、ということを徹底する。それが、このルールです。これを徹底するだけで、ブレストはぐっとらしくなります。

(2)突飛なアイディア歓迎
 「それはないよね」なんていう判断をせずに、突飛なアイディアを歓迎しましょう。たとえば、「1万人でやったらどうかな?」一万人集まる分けなくても、「一万人」というのが突飛なだけで、その中には「多くの人数でやると」という部分だけをとらえることもできそうです。突飛なアイディアへも「判断遅延」でとりあえず、どんどん出しましょう。

(3)人のアイディアに便乗
 誰かが、「お父さんがやってみる?」と言った場合。「じゃあ、お母さんがやってみる」「おじいちゃんがやってみる」というように、少し変えただけのアイディアも大歓迎です。これも、「判断遅延」です。多くの場合、こうやって自分のアイディアが他の人の頭の中に入って、他家受粉することで、よりミリョく的なアイディアになっていくものです。

(4)焦点をそらさない
 これは、意外と大事です。盛り上がってくると、焦点を外して脱線しがちなものです。そのときに、一つ有効なテクニックに「話のパーキングエリア」というものがあります。これは、ホワイトボード等に、「パーキングエリア」を作っておき、そこに脱線した話は書いたり、ポストイットを貼ったりするのです。脱線した人は、「話を戻そう」というと少しむっとしたりしますが、「それは、面白いから、パーキングエリアに書いておこう」といっておくと、意外とおこったりしないものです。そして、「じゃあ、本題に戻ろうよ」となるといいと思います。

(5)一度に発言するのは一人
 これを守らないと、声の大きい人が勝つ、というよくない会議の見本になります。もし、どうしても実施が難しい場合には、発言する人は立つとか、なにかものを持つ、とかっていうルールを定めるといいかもしれません。

(6)ビジュアルで考えよう
 これは、いかにもデザイン会社のIDEOらしいですね。理屈ではなく、ビジュアルで考えましょう。

(7)質より量
 これは、ダイレクトに「判断遅延」につながります。今は判断する時間でなく、アイディアをたくさん出す時間です、と参加者にしっかりと認識させることが大切です。アイディアプラントの石井力重さんはよくおっしゃいますが、参加者の多くの部分が「いい」と思うアイディアはなぜか4%程度、っていう数字が経験的にあるそうです。ということは、乱暴な計算をすると、少なくともアイディアが25ないと、多くの参加者が「いい」と思うアイディアが一つも出ない、という状況になってしまうわけです。まずは、「判断遅延」して「質より量」この二つを徹底するだけでも、よいブレストになると思います。

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